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「金の斧」は恐ろしい話で、超常的な存在に突然正直さを試されて、正直であることを褒められ、身に余るような褒美を与えられた以上、一生些細な嘘もつけなくなってしまう。誰かから些細な質問をされて、めんどくさいから適当に当たり障りのない大雑把な答えをしようとしたとき、あるいは誰かを社交辞令で大げさに誉めようとしたとき、「自分は今あの神に試されているのではないだろうか」という考えがよぎるようになる。「正直ものである」と言うためには「嘘は言っていない」というような誤魔化しはできない。神に誓えるほどの正直さが常に求められる。
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